- 2008年3月14日 14:49
- 事故物件(自殺・心中etc)
ある時、物件資料を見ていると、入札最低価格が安くて、良い物件が2件目に付きました。
いつもなら、入札する前に現地に足を運び、境界はどこか、物件のグレードはどうか、近所に悪い噂は無いか、などを念入りに調べます。ところが、長く競売の仕事をしていた慣れで、手を抜いてしまったのです。
「どうせこんな安い値段では落札できまい。仮に落札できて、どんなひどい物件だったとしても、これだけ安く買えたなら儲けものだろう。」下手な玉でも数打ちゃ当たる、とばかりに格安な値段で入札したのです。もちろん、現地調査も、物件資料の熟読もしていません。
そして開札日、なんと一件落札できたではありませんか!でも、入札者は私一人。すごく嫌な予感。
なんと、落札したのは事故物件。なんと、複数の方が自殺なさったのです。
マイホームとして事故物件を買ってくれるお客さんは、まずいません。私のやり方は、「安く買って、ピカピカにリフォームして転売」です。最後の「転売」ができない物件ではお話になりません。
そこで、「事故物件だなんて知らなかった。やっぱ買わない。」ということで、裁判所に入札金の返金を求めました。しかし、物件資料の中に小さな文字で「自殺者有」。入札金は返金されません。
結局、入札金はあきらめることに。当方は大損害。物件は再度競売にかけられ、他の人が最低価格で落札しました。
落札できなかったもう片方も事故物件。こちらは不幸中の幸いで3番手。この物件も、落札した人は気づかなかったらしく、購入はキャンセルされて再度競売にかけられていました。
今度、この物件の開札になります。また、知らずに入札した人が落札するのでしょうか。
一票をよろしくお願いします。
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