- 2008年3月22日 10:54
- 動物と人間と競売
これもだいぶ前の話になります。私は仙台市の郊外団地に住んでいるのですが、その隣の団地で、土地建物を落札しました。話し合いはスムーズに行き、落札の1ヶ月後にご退去いただきました。
「さあ、リフォーム開始!」ということになり、朝行くと、縁側で大きな猫がひなたぼっこしています。
危ないので、とりあえず猫を追い出し、工事を開始。次の日行くと、また縁側で猫が寝ています。
隣からおばさんが出てきたので、聞いてみましたら、「前の家の人の猫だよ。猫は家に付くからね‥」とのこと。何日か様子を見ましたが、やはり毎回猫がいます。
とうとうリフォームは完了し、いよいよ売却の時期になりました。
困りました。「素敵なリフォーム済みマイホーム、猫付きでいかが?」では売れません。
しょうがありません。
私は、動物が嫌い、というわけでもありません。段ボールに押し込み、車のトランクに入れて家に連れて帰りました。
家に連れて帰りましたが、逃げられて野良猫になっても困るので、慣れるまで家から出さないようにして、様子を見ていました。
ところが、私と猫の相性が悪かったのでしょうか、ある日猫は出て行ってしまいました。かわいそうですが、逃げられては仕方ありません。
物件には無事買い手が付き、引き渡しの日、最後に物件を見に行きました。物件のチェックをしていると、となりのおばさんが出てきました。
実は、例の猫がぼろぼろになって帰ってきた、とのこと。私はびっくりしました。
私の家からその物件まで、車で10分ほどかかります。私の家を出てから7日ほど経っています。その間、歩いてここまで戻ってきたのでしょうか。一体、どういう風にたどり着いたのでしょうか。
おばさんは、あんまりかわいそうなんで自分が飼ってあげる、とのこと。
人間の都合に猫を巻き込み、何とも複雑な思いでした。その一方で、このような類は時々聞くような話ですが、我が身で体験すると、あらためて動物の不思議さを感じました。
一票をよろしくお願いします。
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