不動産屋社長の競売失敗談

仙台市宮城野区鶴ヶ谷の不動産屋・ミリオン商事の社長が、不動産競売失敗談を紹介します。 公式WEB(仙台の不動産 ミリオン商事)もご覧ください。

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憎き自動車

塩釜の一戸建てを落札しました。お住まいになっていたのは、老夫婦と息子夫婦、それと子供さん二人でした。

退去の相談をすると、立ち退き料も立退き日も無事決まりました。まず、立ち退き料の半分をお支払いして老夫婦に退去してもらい、次に息子夫婦の退去日となりました。

ところが、家の中には荷物がそのまま、どうも引越しの感じがありません。どうやら、ご主人が一人で頑張っている様子。

仕方が無いので、裁判所に執行をお願いし、いよいよ断行!ということになりました。鍵屋とトラック2台で現地へ行き、カギをこじ開けいよいよ突入か?という段で、ご主人はカギを空けて引き渡してくれました。

残っていた荷物はトラックで運び出し、「やれやれひと段落」と思っていました。ところがどっこい、その後が大変だったのです。

その後物件を訪れると、なんと玄関のまん前に古い車がおかれています。これでは仕事になりません。

しかも、置いてあるのは私道で、警察にお願いしても動かすことはできません。このまま膠着状態が長く続き、車を見るたびに気が滅入りました。

家の前に車があるにも関わらず、家を買いたいという人がでてきました。町の公務員の方でしたが、事情を話すと、「車は邪魔だが、安くするなら買っても良い」とのこと。喜んで値引きをし、売り渡しました。

後で知ったことですが、この私道は町が買い上げ舗装され、車も町によって移動されたそうです。この公務員の方は、その計画を予め知っていたのかもしれません。

半年悩まされ続けた上、利益も少なく、本当に疲れた物件でした。

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